腐生ラン。
このランはなぜ葉を持たない・・・光合成しないでも生き続けてきたのか。
腐生ランの「オニノヤガラ」。
このランは病害菌のキノコ・・・「ナラタケ」を共生菌として生存している。
キノコの菌糸恐るべし!
このほどアメリカで15haに繁殖し菌糸を伸ばしているヤワラタケが発見された。
地球上で最も巨大な生物である。
つまり、15haの広大な面積から養分を集めて「キノコ」を発生させる。
腐生ランは・・偽のキノコなのである。
前記のナラタケの菌糸はオニノヤガラに・・・広い面積から集めた枯れ落ち葉由来の糖、糖質を
セッセとオニノヤガラに運んでいるのである。
つまり、広い面積からセシュウムを集めてキノコに送り込んでいるから、
キノコの放射線が多く検出されたのである。
ラン科植物の種子は胚乳を持たない。
ランは極めて狡猾である。
キノコの菌糸の・・・広範囲から養分を集める特性を利用するように進化した。
植物の中で「負け組み」のランは常に他の植物から駆逐される運命に曝されている。
常に新天地を探しておかなければならない。
広範囲に種子を飛散させなければならない。
種子を小さく軽くして・・・・羊歯の胞子を手本に・・・・
胚乳を持たせれば・・・遠くまで飛散できない。
何も己で光合成する必要はない!
光合成で作るのは澱粉なら、枯れ葉の組織に澱粉由来のセルロース、リグニン、ペクチンがある。
材木腐朽菌の菌糸がそれらから澱粉と似た糖、糖質を作っている。
これを功妙に頂けばよいのである。
ラン科植物は狡猾である。
そうしなければ生き続けることが出来ない。
このように考えると、ラン菌のいない用土で、肥料を与え作るラン栽培は、
ランの進化を無視した栽培法と言える。
キノコが集めた放射線は非常に問題であるけれども、
キノコの菌糸が集める糖、糖質があるからこそ、
地球に26000のラン科植物が自生できるのである。
これを山から掘ってきて、ラン菌のいない用土で・・・無造作に植えれば、
2,3年で絶種するのは、至極当然のことである
人間の栽培技術は・・・とうてい菌糸の能力に及ばないからである!
ラン愛好家の胃にも、腸にも微生物が生息している。
なのに・・・ランの鉢には・・・ラン菌が無用だと思っている愛好家もいる。
だが、このような愛好家のラン鉢の中には、ナンプ菌が大繁殖している!
なぜか???
こういう人は硝酸態窒素の肥料を必ず与えているからである。
こういう鉢内環境の場合は、窒素のあるところ大好きなナンプ菌のエリアだからである。
コチョウランも、パフィオもキャベツも白菜も、ナンプ菌にとっては、大きな違いはない。
こういうラン栽培は・・・・・
おかしいと想うのが自然である。
キノコの菌糸の偉大な能力を最も高く評価したのがラン科植物である!
最も低く評価したのがラン愛好家である!
赤玉も鹿沼も軽石も・・・地下深く堆積していた火山灰である。
キノコも菌糸もカンケイナイ????
そういう用土で山野草、ランを植えてきた!!
キノコにも「菌根キノコ」と「腐生キノコ」があります。
前記のナラタケは腐生キノコ。
シイタケも腐生キノコ。
ラン菌の材木腐朽菌も腐生キノコ。
つまり植物の死骸組織を分解して、その養分で生きている菌。その花がキノコ。
菌根キノコはマツタケ、本シメジ・・・活物寄生菌。
生きている植物根に寄生する菌。
キノコから多量の放射線
kouza 1akk